身体に合った正しい靴下選びのポイントを、選りすぐりの靴下ブランド「広陵くつした」認定に関わる靴下ソムリエがお教えします。身体に合った正しい靴下選びのポイントを大解剖!
ファッションアイテムであると同時に、歩きやすさや疲れにくさにも直結する大切な「日常着」でもある靴下。
選ぶときに知っていると便利な知識や気をつけたいポイントについて、靴下ソムリエ*がお教えします。
*靴下ソムリエは、靴下の歴史や生産方法、技術、製品などの豊富な知識を持ち、消費者に靴下の魅力や価値を正しく伝える人材として、日本靴下協会が認定する資格です。
靴下の履き口にあたる「履き口」の部分はゴムの締め付けがきついほどずり落ちないということではありません。足首に向かって細くなっていく足の形に合わせて作られた靴下は、ゴムの締め付けが強くなくてもずり落ちにくくなります。
また「履き口」のゴムは入っている部分が幅広なほどずり落ちにくい傾向があります。狭い範囲をきつく締め付ける靴下は、履き心地や血流に影響することがあります。
靴下の糸には様々な素材が用いられます。代表的な素材は綿やウール、シルクなどの天然繊維とポリエステルやナイロン、ポリウレタンなどの化学繊維に大別され、素材ごとに異なった特徴があります。
天然繊維の靴下は履き心地や風合いが魅力ですが、手入れの手間がかかり、比較的高価になる傾向があります。化学繊維は機能性が高くイージーケアな上に、安価です。
靴下のかかとの内側にある縫い目はかかとの丸みに靴下をフィットさせるための工夫です。縫い目が深く長い方が足にフィットする傾向があります。長ければ良いということではありませんが、短すぎるとフィット感に欠ける場合があります。
土踏まずの部分が少し締まっている靴下を見たことはありませんか?スポーツ用の靴下や、疲れにくい靴下などに利用されています。足の形は土踏まずがアーチ状になっています。疲れてくるとアーチが無くなって足全体がペッタリ地面に触れる状態になり、非効率な歩き方になります。土踏まずの部分が締まった靴下は「アーチサポート」によって疲れにくく、運動パフォーマンスも下がりづらい特徴があります。
足底はすべての体重が掛かるとても大切な場所なので、生地に糸がしっかりと使われているかがポイントです。
製品によっては「パイル生地」になっていて、クッション性が高く、空気の層ができるので温かい靴下になります。
一般的な靴下は「丸型」と呼ばれています。通常は靴下には左右は存在しませんが、親指側の方が小指側より長い足の形に合わせて左右非対称に作られた靴下もあります。つま先の形は「丸型」以外にも「5本指」「3本指」「足袋型」など様々です。「5本指」の靴下は汗の吸収がよく、各指の力を活かし易い特徴があります。
靴下の指の付け根には筒状の本体とつま先を繋ぐ一線の縫製があります。縫製の縫い後は少し盛り上がっているため、足に当たって不快感に繋がる場合があります。
「目挿しリンキング」は手作業で縫い後の段差をなくし、快適性を高める技法です。手間がかかるために主に高級な靴下で用いられます。
*靴下ソムリエは、靴下の歴史や生産方法、技術、製品などの豊富な知識を持ち、消費者に靴下の魅力や価値を正しく伝える人材として、日本靴下協会が認定する資格です。
あなたに合った靴下を選ぼう!
靴下の良し悪しは、それを履く方の好みや欲しい機能によって異なりますが、大きくは糸の素材とその編み方によって決まります。ここでは、靴下選びの参考として、お客様が求める靴下ごと「良い靴下」を見分ける目安をお示しします。
あなたの靴下を大切に使っていただくために
靴下の洗い方は、主な汚れである「足の皮脂」を落とすことが重要ポイントです。
1.靴下を、裏返してから手洗いする。
2.手洗いが面倒な場合は、裏返して洗濯ネットに入れる。
特に、天然素材の靴下は丁寧に洗うことで寿命が大きく伸びます。
どうしても時間がない方は、ポリエステルなどの化学繊維の混率が高い靴下の方が比較的洗濯に強く、洗濯後も乾きやすいのでケアが簡単です。
仕事用の靴下はイージーケアな化学繊維、お洒落着に合わせる靴下は天然素材というように、用途に応じて使い分けることが大切です。
どんな素材にもメリットとデメリットがあります。
購入の際に少し気をつけるだけで、あなたに合った靴下に出会える率が、ぐっと高くなります。
監修:一般社団法人広陵町産業総合振興機構
竹川 敏史(靴下ソムリエ 第23849号)